Vroidで学ぶオルガ・イツカ
この記事は、アドベンドカレンダー2020の記事です
前書き
先日Gジェネクロスレイズを遊んでいる中で久々に機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズという作品と向き合いました
大人たちに虐げられてきた火星の子供たち、彼らは鉄華団を立ち上げ、自分たちの居場所を求めて戦い、そして散ってゆく
オルガは三日月に突き動かされるように鉄華団団長として皆を引っ張り、三日月はオルガの目指す場所にたどり着くために邪魔する敵を全員つぶしていく
三日月の容赦のない、鬼気迫るような戦い方は、その戦闘の迫力もあり、次は何をやってくれるんだ?というわくわくで次週を楽しみにしてたな、なんてことを思い出したりしました
今振り返れば、納得はいかないが理解できる、やっぱりどうしても気に食わない、なにこれ?、意味が分からない、一期ラストからどうしてこうなるのか?、戦闘がかっこいい等、色々思うことが出てきました
それはそれとして、今Vroidをよく触っているので、オルガ・イツカを作ってみようと思います
画像が多いです
Vroidとは
pixivさんが出しているだれでも簡単に3Dキャラクターが作成できるというツールです。
正確に言うと、VroidStudioというやつです。
詳しい説明はしませんが、ダウンロードして解凍すればすぐ使えるので本当にすぐに使えるようになります。
Vroidでオルガをつくろう
それでは早速作っていきましょう
Vroidを立ち上げ、新規作成
オルガは男なので、男で開始
なんとなく衣装を作ろうかなと思ったので、衣装から
1.スーツを作ろう
左半分にいるのがオルガ・イツカ、右半分にいるのがデフォルト男です
とはいっても、衣装設定で上半身衣装を「ロングコート(シャツ襟)」に変えています
ここからスーツを作っていくわけですね
こう…線をいい感じに引いて
いらない下の部分は消しゴムで消して…
テクスチャとしてオルガをインポートします
スポイト機能で色を抜き出せるので、そのまま塗っていきます
今回は、もともとのロングコートの色が白色なので、右下にある「合成モード」
を乗算にすることで、影の感じを残したまま色を付けられます
出来ましたね
ちゃんとやろうとするとこの後テクスチャをエクスポートしてクリスタなりなんなりで線をきれいにしたり、ちゃんと影を付けたりしますが、そこまでやるとアレなのでここまでとします
大体2時間くらい
2.髪型を作ろう
こちらオルガの髪型です
今回大まかに4つのパーツに分けて考えました
1、額の上の広がる前髪
2、前髪
3、後頭部らへんの立ち上がった髪
4、横のツーブロック?みたいなやつ
一つづつ行きましょう
1、額の上の広がる前髪
Vroidにおいて髪を作るとき、「手描きガイド」か「プロシージャルヘア」を用いるんですが、今回は基本的な「手描きガイド」を使います
説明しようと思ったんですけど、手描きガイドを写すの忘れてたんで説明は次に回して、完成したやつだけ貼り付けます
2、前髪
オルガの象徴ともいえるパーツ
明らかに邪魔だろうと思われるそのブーメランみたいな形がとても印象的です
ここでも手描きガイドを使います
手描きガイドを作成すると、頭の形に沿ったガイドが生成されます
そのままマウスなどを使ってドラッグすると、ガイドに沿うように髪が伸びていくわけです
しかしご存じの通りオルガの前髪は全く頭に沿っていないためこのままではオルガの前髪が作れません
そのために、手描きガイドは、その形を変形させることができるんですね
これは変形させた後のガイドです
手描きガイドはこのように用途に合わせて変形させていくことで柔軟な髪形を作ることができるんですね
3、後頭部らへんの立ち上がった髪
超サイヤ人みたいな髪の部分です
Vroidにおいて、立ち上がった髪を作るのは、意外と大変です
普通ガイドは下に向かって伸びていくのでうまいこと形を変形させてやらないといけないんです
このように手描きガイドを一番下から順次頭の上まで持ち上げていくようにすると、良い感じに立ち上がった髪の毛が作れるんじゃないかなと思います
このあと、だんだんと内側に向かって円状に手描きガイドを何個か作って髪を配置したのですが、スクショを取り忘れたので次に行きます
4、横のツーブロック?みたいなやつ
ツーブロックって結局どういう意味なのでしょうか
後頭部をいい感じに仕上げたら、側面の刈り上げを作ります
実はここが一番時間がかかりました
画像を見るに細かい髪の線がいくつもある感じでしたのでそれを目指します
今回使うのは髪を作るもう一つの手段「プロシージャルヘア」というもの
パラメータを決めることで規則的な髪の毛の束を作ることができる機能です
これを使いこなせれば、時間短縮につながるし、見た目もぐっと良いものになるんでしょう、きっと
これがいじるパラメータです
基本的にはそれぞれのパラメータを実際に動かしてみるのが分かりやすいと思います
頭部側面に集める今回の場合、良くいじったのは
位置、中心点(前後)、中心点(左右)、分け目(長さ)、流れ(向き)
辺りですかね
ひたすらパラメータを調整して持ってきました
左右対称にできないので、反対側でも同じことをすることになります
オルガの刈り上げがこんなに憎くなったのは初めてでした
以上の工程をもって、髪型は完成しました
顔以外はオルガですね、オルガです
髪型全部で大体3時間くらい
3.顔を作ろう
左がオルガ・イツカBB、右が現状のモデルです
まずは、お肌がキレイすぎるのでテクスチャを軽く修正します
○を付けたところを修正します
目の外側の色が濃いところ
めちゃくちゃ太いアイラインを薄くする
目の上のくぼみを表現?したところ
唇の下の艶?
です
そしたら顔のパーツを見比べて近づけていきます
作業風景
・目は横長、 若干釣り目気味?
目が離れすぎているので近づける
・瞳は小さく、色は黄色に
・眉毛は細長く、色は髪と合わせて
・口は大きく
・輪郭は顎を丸く(ごつく)
・肌の色は服と同じくオルガBBをインポートして色を取る
完成
自分がオルガ・イツカだと思えばそれがオルガ・イツカになるんです
Vroidは美少女、美少年を作るのは簡単なんですが、老齢のキャラやゴツイキャラは作るのに労力が結構かかるんですよね
これ以上やるなら本格的にテクスチャを描いていくことになります
そこまでするのはアレなので、これがオルガ・イツカです
顔で大体2時間くらい
4.微調整
最後は微調整をします
オルガの前髪を動くようにします
髪型設定の揺れものからボーンを入れていきます
どれくらいの細かさで揺れるかとか、どの位置から揺れるかとか、どれくらい揺れるかとかを設定できます
こんな感じですね
それから体系編集で、背の高さや肩幅、顔のサイズなどを変更できます
頭のサイズとかは、最大にするとそのサイズ感で誰が使うんだ?と思うほど巨大な頭になったりします
あと、Vroidのパラメータは基本バーをいじって設定するので上限があるわけですが、それを突破する方法もあります
単純に、数値を自分で打ち込めば良いんです
これはもちろん、顔のパラメータに対しても有効です
これをすると表情を付けるときに支障が出たり、衣装が貫通したりする危険性は増しますが、覚えておくと役に立ちます
実際にやると、こういうことです
腕のところ、肌色が見えてしまっているのがわかるでしょうか?
これが限界突破の代償です
表情を付けます
口角をちょっと上げてみます
後、右目を閉じてるとこがなぜか印象に残っているので、やってみました
でもやっぱりあのオルガ・イツカBBの表情を3Dで表現するのはやはり不可能に近いですね
微調整で一時間くらい
まとめ
これでオルガ・イツカが出来ました、合計8時間ちょっとですね
Unityに取り込むとかもできるので、ゲームに使ったりVRChatに使ったりすればよいと思います
Vroidを通じてオルガを知っていただけたならよかったんじゃないかと思います
(追記1)Unityに取り込みました
(追記2)オルガ・イツカが見るオルガ・イツカの最期
オルガ・イツカが見るオルガ・イツカの最期 pic.twitter.com/W5PSgrautl
— ueTa (@kkrc2f) 2020年12月16日